ロックなブログ

洋楽・邦楽の新作や名盤を自分なりの視点で解説します。

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 14曲目『Take what you want (featuring 5 Seconds of Summer)』

TAKAのボーカルが際立つ名作 

 

いよいよ最後の曲です。出だしのコーラスはリバーブが深くかかっていて本アルバムの4曲目の『We are』を思い出させます。このイントロの感じはプロデューサーの得意とする手法なのかもしれません。

音数が極めて少ないアレンジです。

今回TAKAの歌唱力や表現力の進化が際立っていると感じますがこの曲など特にそれを感じます。音数が少ない分ボーカルが際立って聞こえます。

またサビの印象的なメロディを力強く歌い上げるところはこの曲の中でもボーカルのうまさがあるから成り立つアレンジとメロディと思いました。

バンドのケミストリーを感じるグルーブ感、TAKAの歌い手としての表現力とまさに今のワンオクは最強です。

 

 

『Take what you want (featuring 5 Seconds of Summer)』

 

君が望む物を持って行きなよ

君が望む物を持って行きなよ そして行くんだ

(日本語はじまり)

過ぎ去った嵐のあとの静けさに

たたずんだ となりに君はもういない

(日本語 終わり)

僕らの壊れてしまった家では 望む物なんて何も無い

思い出じゃなく もう既に手にしているものでもなく

壁にかかった僕らの写真でもない

だからさ 君の欲しいものを持って行きなよ

(1)僕の声が聴こえる?

聴こえるように頑張ってるんだけどな

静寂はまるでハリケーンのように僕らに襲いかかる

今君のために歌っているんだ

そして君は僕に向かって叫んでいる

降り注ぐ雨の中では 君の涙を見ることさえ難しいんだ

君が望むものを持って行きなよ

君が望むものを持って行きなよ そして行くんだ

今すぐ行くんだ

未だに覚えてるよ

君のことを まるで安らげる家みたいに思えた時のことをね

僕と君は 偉大な未知の世界に2人で立ち向かっていた

君は僕の人生そのものだった

でも今は僕の人生の中にはいない

それが人生というものなんだろうなと思うよ

(1)

持って行きなよ

僕が持っておく理由は無いからさ

ずっと持っておきなよ

僕は要らないからさ!

君が望む物を持って行きなよ

君が望む物を持って行きなよ そして行くんだ

(1)

 

 

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 13曲目『Start Again』

 

出だしのtakaのハミングとシンセのユニゾンがこの曲の印象をほぼ決めていると言えます。

♪wa    a a aa aa aa a a♪

思わず口ずさみたくなる印象的なフレーズ。

そしてコーラスの後 ギターの強いダウンピッキングで始まるロックンロールです。

歌詞はあえて日本語で歌われる箇所の

『幸せの定義は誰にもわからない 決める必要はない その溢れた感情が

幸せと呼べる日々を作れ』という力強いメッセージが印象的です。

昔から変わらないワンオクらしさが前面に出た力強いロックです。

ハミングの箇所、大合唱になるライブで盛り上がれる曲です。

 

『Start Again』

ここが僕が自分の中で線を引いた場所なんだ

数え切れないほどこういう戦争を見てきた

心の平和を探し求めてるんだ

今では 君は僕ら自身を憎んでいる

望みを言うなら、、然るべき道へ

彼らにとっちゃ僕らは目の上のたんこぶなんだろうけど

(1)僕はいつだって完璧なわけじゃない

でもいつだって僕は僕なんだ

もし君が僕に価値が無いと思うなら

他をあたってくれ

僕は自分自身という存在について謝るつもりは無いよ

新しくスタートするにはこれが最後のチャンスなのか?

(日本語歌詞はじまり)

幸せの定義は誰にもわからない

決める必要はない

その溢れた感情が

幸せと呼べる日々を作れ

 (日本語歌詞終わり)

 

(1)

容易い話ではないのは分かってる

君はいつでもここに残ることだって出来る

それが正しい判断だとは限らないってことも分かってる?

(1)

 

 

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 12曲目『Von Voyage』

 

2曲続けて(10,11曲目)バンドサウンドをぐっとおさえたPOPソングが続きました。

そしてこの12曲目で再びギターサウンド中心のバンドサウンドに戻ります。

メロディはワンオク節でぐいぐい押します。

特筆すべき点はイントロです。

ギターとシンセのユニゾンのフレーズとギターカッティングに合わせて動くリズム隊(ベース・ドラム)の箇所です。

これぞ今のワンオクが誇れるバンドグルーブです。

3人の(ギター・ベース・ドラム)醸し出すノリがこの曲の全てと言えます。

どれだけテクニックのあるミュージシャンを集めて音を鳴らしても、一緒にやってきたバンドにしか出せない音というものがあると思うのですが今のワンオクはまさにワンオクにしか出せないバンドの音になっています。

その一体感・ノリが最大限に楽しめる曲です。

ライブで聞きたいですね~。

 

『Von Voyage』

気づくには少し時間が必要だった

状況が良くなることは無いってことに

僕らは理解するべきだ

もう終わったんだってことを

君は僕の方とは反対側を見ている

難局を切り抜けようと努力はしてみたけど

僕らは理解するべきだ

あの夜は終わったんだってことを

(日本語歌詞始まり)

熱が二つを引き合わせ

冷めてしまえば

(日本語歌詞終わり)

 

決して状況が好転することは無い

(1)状況が変わらないことは分かっている

航海に出よう

赤道線まで下りよう

帆を上げる時だ

 

(2)僕らは同じことの繰り返しに囚われてしまっている

航海に出よう

赤道線まで下りよう

成すがままにしようと思うよ

 

君が別の人生を見つけてくれることを願うよ

たぶん君なら より良い状況に持っていけるはずさ

僕らは理解するべきだ

もう終わったんだってことを

君と共に暮らす前に1人で過ごしていた時間を懐かしく思うよ

僕らは理解するべきだ

あの時間は終わったんだってことを

(日本語歌詞始まり)

熱が二つを引き合わせ

冷めてしまえば

(日本語歌詞終わり)

決して状況が好転することは無い

(1)

(2)

 

 

 

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 11曲目『One way Ticket 』

 

タイトルから想像すると激しいロックではと思ったのですが、曲調は前曲と似ているPOPな曲です。

片道切符は人生かけるという意味の切符でなはなく、恋愛ソングで好きな相手への片道切符ととれる内容です。

ロックバンドはとかくそれぞれの楽器が主張しあい、シンセを多めに使ったPOPな曲を避けがちですがこうして10曲目のListenと11曲目の本曲でしっかりPOPな曲も収録するところが世界に出ていくという覚悟(幅広いリスナーに訴える)を感じます。

曲にとって何がベストか(アレンジ)を考えたうえで、アルバム(作品)のバランスを考えて収録曲を決めるということがアルバムを一つの作品としてみたときに秀逸な作品と感じます。

 

 

『One way Ticket』

あの夜を覚えてるよ

君を置いてかなくちゃいけなかった

君は大丈夫だよと言った

そして僕は君を信じていた

君は知ってる

僕がさよならを言うのが得意じゃないこと

君なしじゃ上手くやってけないこと

君のそばにいるほうが良いに決まってるさ

(1)君と一緒にいれたらと願うよ

君はいなくて大きな喪失感を味わっているんだ

(2)この誰もいないベッドの中で

めいっぱいの孤独を感じてる

めちゃくちゃ混乱してるんだ

片道切符が必要だよ

 

(3)君のいる場所は すなわち

僕が行きたい場所さ

君は僕自身であるとさえ言えるよ

手に入れる方法は厭わないからさ

片道切符が欲しいよ

君がそばにいないから

最近 すごく退屈なんだ

あの日曜の朝みたいに

何でもないことが出来たらなと願うよ

君と共に朝目覚めて

僕らがしたいことをしたいようにやるだけでいいっていう風にね

僕の心は君の行く場所と共にある

もちろん家で一緒にいる時もね

(1)

(2)

(3)

(2)

 

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 10曲目『Listen』

 

ほぼ全体を通してギターが全面に出ていてロック色、そしてバンドの生音が強い印象の新作ですがここで10曲目と11曲目はPOP色が強い曲になります。

バンドの生音より打ち込みやシンセが中心の構成です。

そしてなんといっても本曲の特徴はアヴリル・ラヴィーンとのデュエットです。

今までもいろんなアーチストと共演がありましたが私的な意見が少し入りますがこれほどメジャーなアーチストとの共演はなかったのではないでしょうか?

曲もPOPで幅広く受けそうなタイプですし、この曲が全米でブレイクする大きなきっかけになるのではと期待が膨らみます!!

 

『Listen』

君はいつも 後悔の気持ちでいっぱいだと

僕に電話をかけてくる

君はもう一度僕に救って欲しいみたいだ

この何年か 日々は過ぎていったけど

君が数え切れないくらいの失敗をしているのを見てきた

誰だって間違いを犯すんだ

君が傷ついているのを見るのは辛いよ

その痛みから 教訓を得るんだ

それが君が道を見つける方法だよ

僕がまだその場所にいることにも

君は大きな喪失感を感じている

これ以上ないくらいに空は真っ暗で

傷跡だけがこれまでの道のりを物語っているんだ

僕は友人である君に 大いなる親愛の情を持っているよ

人生というのは最後まで 乗るかそるかなんだけど

でも君だけが君自身を救ってやれるんだ

ただ耳を傾けて

聞いてくれ

分かってくれることを願ってる

聞いてくれ

君を行かせたくはないんだ

僕は 日々経験する痛みから君を救ってあげたいんだ

そして僕が君に言えることは 最も価値のあると思うことをやりなよってこと

聞いてくれ

君の心に届きますように

 

 

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 8曲目『Lost in tonight』

バンドの今のグルーブ感を感じる曲

 

サビで盛り上がりを持ってくる曲、最初にリズム隊が入らずあえて音数を少なくしてリズム隊が入るところで盛り上がる曲、激しくブレイクしてアレンジにバリエーションを加える曲などなど・・・。メロディやアレンジの工夫で曲に抑揚をつけた感じの曲が今回とても多い中で、本曲は割と淡々と進む曲です。

二拍目と四拍目の裏に規則的に入るスネアが規則的に進む曲をよりきっちりまとめている印象です。

単調なフレーズを繰り返すときにこそバンドの素の音が出るなぁと感じるのですが、今のバンドの実力や一体感を感じることの出来る曲だと感じます。

 

『Lost in tonight』

完璧なタイミングだ

全てのはじまりになるのさ

それは僕らの夢さ

 

今僕らは歴史を書き換えているんだ

街を赤く染めるんだ

やりたいことをやるんだ

それが僕らの人生だ

楽しいに決まってるからさ

 

※サビ(はじまり) 今夜は夢中になるんだ

(今日のことは忘れるんだ)

今夜は夢中になるんだ

(他に道は無いのさ)

夜はまだ始まったばかり

僕らはこれまで望んでいた物全てを

手に入れることが出来るんだ

今夜は諦めちゃダメだ ※サビ(ここまで)

(日本語歌詞はじまり)

溶けていったあの蒼い日々の

しなやかな曲線をなぞっていった

砕け散った その奥に見えた

光が暗闇を 殺していった

(日本語歌詞終わり)

 

(※サビ)

君には俺の言葉は決して届かない

もう手遅れみたいだ

君も同じように感じてる?

おやすみは言いたくないよ

(※サビ)

 

 

ONE OK ROCK 新作「Ambitions」全曲解説(和訳 歌詞有) 5曲目『20/20』

 

バンドのケミストリー

アルバム中盤に差し掛かりアコギの登場です。といってもバラードではなくアコギで軽快なイントロを刻み、歌とギターだけの掛け合いというのが今回の目玉の一つと感じますが本曲もそんなタカのボーカルとトオルのギターから曲が始まります。

このまま静かなアコースティックで始まると思いきや通常のバンドサウンドに切り替わります。

 

一題目、二題目と歌の節々でバンド全体が激しく16分で音を刻みブレイクする箇所が見せ場です。

 

アメリカでたくさんの本数の小さいライブハウスを地道にまわる過酷なツアーを組んでいる様子がドキュメンタリーで出てきますが、こうして長い年月バンドとして音を出し続けてきたからこそのこの4人でしか出せない音のケミストリーを感じます。

バンドの一体感に注目のそして曲の感じは新機軸といっていい名曲です。

 

 

『20/20』

あの頃を振り返ると、いつも思っていた、君は僕を守ってくれているって

でも君はただそこにいただけ、それを突き刺すため

済んでしまったことを振り返る目があれば、簡単に見破れていたなら、

もしかしたら僕は眼鏡を手に入れるべきなのかもしれない

 

僕の名前さえ知らなかったように、僕を騙して

僕は都合のいい奴

どうして君が僕をからかいたいのかわからない、まるでゲームのように

 

今なら僕にもわかる

君が誰のふりをしていたのかが、はっきりと

僕らは以前はうまくいっていたなんて嘘をつかないで

だって今なら僕にもわかる

君は僕に対して一度も正直でいたことなんかなかったって

僕は二度と君を僕の人生の中に戻そうとは思わない

 

さっきまでここにいたはずのあなたはどこへ?

一切見返りを求めないなんて嘘をついて

何かが壊れても絶妙なバランスで

首の皮一枚つながっているお前

 

今なら僕にもわかる

君が誰のふりをしていたのかが、はっきりと

僕らは以前はうまくいっていたなんて嘘をつかないで

だって今なら僕にもわかる

君は僕に対して一度も正直でいたことなんかなかったって

僕は二度と君を僕の人生の中に戻そうとは思わない

 

今なら僕にもわかる

君が誰のふりをしていたのかが、はっきりと

僕らは以前はうまくいっていたと思っていたのに

 

今なら僕にもわかる

君が誰のふりをしていたのかが、はっきりと

僕らは以前はうまくいっていたなんて嘘をつかないで

だって今なら僕にもわかる

君は僕に対して一度も正直でいたことなんかなかったって

僕は二度と君を僕の人生の中に戻そうとは思わない