NOEL GALLAGHER'S CHASING YESTERDAY 新作評 5曲目 The Dying of the Light
NOEL GALLAGHER'S CHASING YESTERDAY 新作の5曲目は The Dying of the Lightです。
今回は今までのノエルにはなかった新機軸の曲や初のセルフプロデュースでそのプロデュース能力しても開花した・・・等々。メロディメイカーとして曲がいいということは誰もが周知の事実としてそれ以外の話題に事欠かない新作です。
そんな中この曲に関しては、趣向を凝らしたアレンジや音使い、新しい曲調という真新しい部分はなく曲のよさそのものを、そのまま出したという感じのアレンジの曲です。
もしLIVEのセットの中にアコースティックコーナーなんてあったらこの曲なんかアコースティックでも原曲に近いので登場しそうな気がします。
この曲聞いているとノエルの素晴らしいメロディを料理の素材に例えたくなります。
例えば曲本来のメロディを料理の素材だとします。
調理がアレンジや演奏力、スパイスなどの調味料で味を最後に整えるのがプロデュースとします。
多少悪い素材(例えば安い肉など)でも、上手な調理人が上手に調理して、よい調味料で味を調えれば、それなりの料理になります。
曲がよくなくても、上手なアレンジャーがアレンジをして演奏力の高いミュージシャンが演奏してそれなりのプロデューサーが最後の音を作るとそれなりに聞こえます。
極上のお肉(例えばA5ランクの和牛)は、凝った調理にしなくても美味しいソースを掛けなくても、塩胡椒だけでもすごく美味しい。シンプルな調理の時には『かえって素材が引き立つ』なんて表現をするときもあります。
すいません!長々曲と関係ないこと書いておりますが・・・・・。
この曲が正にそれ!なのです。『かえって素材が引き立つ!』肉に塩胡椒だけのアレンジなのです。(手短に言えなくてこんなに回りくどく書きました)
そして今回の特徴ですがこの曲もギターソロがあります。ギターソロはサビのメロディにBメロがあったらこんなメロディ・・・って感じで完全に歌メロのようなギターソロです。
今回のアルバムの中では一番地味な印象なのですが、繰り返して聞くとず~んと心に刻まれるような、噛めば噛むほどソングです。