ローリングストーンズ スティッキーフィンガーズ全曲ガイド 2曲目 スウェイ
ローリングストーンズ スティッキーフィンガーズ全曲ガイド 2曲目は スウェイです。
スローでヘビーなナンバーです。歌メロだけ聞けば、バラードのようにも聞こえますが、ヘビーなギターが絡むアレンジからハードブルース、もしくはハードロックと言ってもいいナンバーです。
歌詞は悪魔が俺を支配した、というような内容です。
この時期(1971年発表なので1969年~1970年のころの心情を歌っていると思います)は、ブラインが亡くなりミックテイラーが加入して、再スタートを切ろうとした矢先にオルタモントの事件(ウッドストックに対抗するべくストーンズが仕掛けたフリーコンサート“オルタモント”で警備員(暴走族のヘルズエンジェルス)が銃を持っていた観客を殺したという事件)がおき、故郷イギリスでは法外な税金をストーンズに課し、のちのちパリに全員が移るということに発展したわけですが・・・そんな世論がストーンズに対して厳しくなっていたという時期です。
そんな時期に照らし合わせて考えるなら、まさに“悪魔が俺を支配した”気分だったのではないでしょうか?
そして肝心の曲ですが、私はもうミックテイラーの名演がこの曲の1番の魅力と思っております。ストーンズのメンバーになり、ツアーで鍛えた直後という感じがとてもします。
レスポールでフロントピックアップでTONE“0”のウーマントーンでソロを弾いていると思われます。
1分半で1度目のソロ、2分半でエンディングまでソロを弾き続けます。
この当時のミックテイラーは、1時間でも2時間でも延々ソロが弾けたのではないでしょうか?
そんな風に思わせる、クラプトン譲りの(当時はクラプトンの再来などと言われていたと聞きました)ギターソロをぜひぜひ聞いてみてください。