ロックなブログ

洋楽・邦楽の新作や名盤を自分なりの視点で解説します。

ローリングストーンズ スティッキーフィンガーズ全曲ガイド 4曲目 キャントユーヒアミーノッキング

 

ローリングストーンズ スティッキーフィンガーズ全曲ガイド 4曲目 はキャントユーヒアミーノッキングです。

これは、キースのリフにつきる曲です。

キースは弾いているところより、弾いていないところが素晴らしいというギタリストです!?

これだけ書くと『なんのこっちゃ』ですね!!

ギターでカッティングして音を止めたところから引き出すまでの間(ま)が素晴らしいという意味です。

タメとも言います。

で、この冒頭から始まるギターリフは、この“間”が連発します。

もちろん、この“間”を最大限に活かしているのはチャーリーさんのドラムです。

普通絶対思いつかないようなリフです。

後にインタビューでどうやって弾いているのかとよく聞かれると、キースご本人がおっしゃってました。

ギターのリフがメインのメロディでボーカルが伴奏のようです。

ミックの歌いだしも歌がはじまるというより、キースのリフのかけ合いのように始まります。

とても不思議で独特のノリを感じる曲です。

そしてそんなリフとタイトなドラムに引っ張れて曲が進みますが・・・・。

2分半あたりからボビーキーズのサックスが入り、後半はジャズセッションに変わります。

 

 

ボーっと聞いていると、『あれ!曲が変わった。というより、ストーンズ聞いていたと思ったらジャズが、なぜか、かかっている』という不思議な曲です。

 

このころのストーンズは延々ジャムっていられるような、音楽的にとてもバンドの状態がよかったと思われます。そして演奏始めた自分達も信じられないような展開に、変わっているというようなことがよくあったのではと思います。

正にバンドは一つの集合体、曲は生き物、そんなストーンズのセッションから生まれた魔法の1曲です。