ロックなブログ

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ローリングストーンズ スティッキーフィンガーズ全曲ガイド 7曲目 アイガットザブルース

 

ローリングストーンズ スティッキーフィンガーズ全曲ガイド 7曲目は アイガットザブルースです。

ブルースど真ん中、ひねりのないブルースそのまんまの曲です。

アコギのせつない感じの演奏にミックの情感たっぷりのボーカルがのっかります。

ブルースに心酔して、ブルースに憧れて、世界一のロックバンドになった後でもミックとキースからは常にブルースとブルースミュージシャンへの尊敬の念が感じられますが、そんなミックとキースのブルース愛を感じる曲です。

 

 

後に(80年後半)ミックがソロアルバム(シーズザボス)を出し、それが最新の要素をたくさん取り入れたPOPなアルバムになっていてことから、キースが酷評し、それがストーンズの主役の二人の関係に亀裂が入るという出来事が起こります。

そしてそれが結局実質10年以上の活動停止(アルバムは出ていました。ライブは行われず)という事態に発展します。

 

そんな時期キースがインタビューでこんなことを答えています。

『ミックは小さい箱(ライブハウス)でブルースを歌うと奴の右に出る奴はいないと思うぐらいにすごいんだ。変な踊りや新しい曲なんてやる必要ないのに・・・。』

少年時代から共に大好きな(当時としては白人が黒人のブルースが好きというのは珍しかった)ブルースを共有してきた仲間を失いそうだとキースが嘆いているようにも聞こえます。

もちろん、皆さんご存知のようにそのまま解散には追い込まれず、90年に復活し2015年の現在も活動は続いています。

 

ここまで続いているのは、時には喧嘩しながらもお互い共有するブルース愛がミックとキースにあるからかもしれません。