Mr.Children 新作『REFLECTION』(drip)全曲解説(歌詞中心)3曲目『斜陽』
ミスチル新作『REFLECTION』(drip)全曲解説(歌詞中心)3曲目は『斜陽』です。
斜陽とは、①夕日。西に傾いた太陽 ②かつて勢いのあったものが時勢の変化についてゆけず衰えること。 という意味があるようです。
歌詞を見る限り②の深い意味より①の情景描写の意味が強いのかなと思います。
曲調は、ドラムのスネアの♪タッタカ タッタカというシャッフルにのって西部劇のような、どことなく懐かしい雰囲気の曲です。
メロディやアレンジ聞いて、私は昭和のヒーロー物(仮面ライダーなど)の主題歌をどことなく感じされるなぁと思いました。
この曲のような(昭和のヒーロー物の主題歌)感じは、クロマニョンズ(ブルーハーツのヒロトとマーシーのバンド)もたまにやるなぁと感じてます。
さて、本曲の歌詞ですが・・・・。
この斜陽の情景描写が素晴らしいと感じます。
「陽射しの弱さで無意識が悟るような
時の流れ音を立てぬ速さで様々なものに翳りを与えてゆく」
や 「ビルの影が東に伸びて家路を辿る人の背中が増えてく」
など斜陽の情景描写→どこか物悲しい雰囲気を伝える、という流れです。
しかし、その物悲しい雰囲気で時代の流れの速さを伝え
夏の終わりや1日の終わりということをかけながらも
自分の中にある“芯”のようなものは1点の曇りもなく
変わっていないと歌われます。
『心の中にある青い蒼い空 今尚雲一つなく澄み渡る』
情景の「斜陽」と心の描写「青い蒼い空」が対照的でそれがとても惹きつけられる歌詞です。
『斜陽』
夏が終わる その気配を
陽射しの弱さで無意識が悟るような
時の流れ音を立てぬ速さで
様々なものに翳りを与えてゆく
心の中にある青い蒼い空
今尚雲一つなく澄み渡る
ビルの影が東に伸びて
家路を辿る人の背中が増えてく
その営みそれぞれの役割を果たしながら
背負いながら歩いてく
憂いをおびたオレンジ色の空
眩しさは消えてもまだ温かい
懐かしい歌をふと口ずさめば
愛しき人の面影がふと浮かび上がる
心の中にある青い蒼い空
今尚雲一つなく澄み渡る
その眩しさにまた目を細めて
今日も僕は大空に手を伸ばしてみる