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Mr.Children 新作『REFLECTION』(drip) 全曲解説(歌詞中心)13曲目『幻聴』

 

Mr.Children 新作『REFLECTION』(drip) 全曲解説(歌詞中心)13曲目は『幻聴』です。

 

曲調は、ご本人が「ライブを意識して作った」と言われている通り、とてもノリやすくサビで全員が歌いやすい・・・・そんな内容になっています。

 

そして歌詞について、です。

出だしの「やっとひと息つけるねって思ったのも束の間、また僕は走り出す」ですが、これは全曲撮り終えた、翌日に“ぱっ”とうかんで急遽作った曲だそうで、歌詞はそのままの心境を歌ったとのことです。

桜井さんの歌詞は通常すごい、ふか~~~く考えて、言葉を選んでるように感じます。

この曲に関しては、そのままの“ぱっ”と浮かんだ心境を一気に言葉にした・・・という感じでしょうか?

 

ただし、サビは深いなぁというか今、本気でいつも思っている確信的なことを言葉にしているように思います。

「向こうで手招くのは宝島などじゃなく、人懐っこくて優しくて温かな誰かの微笑み」

 

この部分こそアルバム通して本当に言いたいことかも・・・と感じました。

 

 

 

『幻聴』

 

やっとひと息つけるねって思ったのも束の間
また僕は走り出す
決してのんびり暮らすのが嫌いなわけじゃない
でももう一度走り出す

観覧車に乗っかった時に目にしたのは
地平線のある景色
そこで僕は手に入れたんだ 遮る物のない
果てなく広がる世界

夢から夢へと橋を架けて渡る
そんなイメージが駆け巡り

向こうで手招くのは宝島などじゃなく
人懐っこくて優しくて温かな誰かの微笑み
遠くですぐそばで僕を呼ぶ声がする
そんな幻聴に耳をすまし追いかけるよ

切り札を隠し持っているように思わせてるカードは 実際は何の効力もない
だけど捨てないで持ってれば 何かの意味を持つ可能性はなくはない

一歩また一歩確実に進む
そんなイメージを忘れずに

僕を手招くのは華やかな場所じゃなく
口下手で人見知りで ちょっと寂しがりやのため息
遠くですぐそばで君の呼ぶ声がする
そんな幻聴に耳をすまし追いかけるよ

向こうで手招くのは宝島などじゃなく
人懐っこくて優しくて温かなみんなの微笑み
遠くですぐそばで僕を呼ぶ声がする
そんな幻聴に耳をすまし
また今日も夢に手を伸ばし追いかけるよ