キース・リチャーズ 新作『クロスアイド・ハート』全曲解説 3曲目【Amnesia】
キース・リチャーズ 新作『クロスアイド・ハート』全曲解説 3曲目はアムネシア【Amnesia】です。
この曲は何といっても昨年12月に亡くなったキースの親友であり、ストーンズのサックスと言えばこの人ボビーキーズが参加しています。
曲は、コツコツというキースのギターのカウントをとるようなブラッシングから始まります。一瞬カウントを取るだけに聞こえますがしばらくコツコツとブラッシングが続き、徐々にそれがミュートでガッガッガッガッと音になり・・・。単音のメインリフがを合図にリズム隊が参加して曲が始まります。
ストーンズらしいミディアムテンポのロックンロールです。
歌詞は『俺には住所なんてない』と歌われていますがこのフレーズとてもキースらしいですね。
こんな例えする人あまりいないと思いますが・・・ダイアーストレイツに似ていると私は感じます。
ジャンピンに代表される荒々しい、血が逆流するようなロックンロールと軽快にロールするロックンロールとこの2つがキースのロックにはあるなぁと思っているのですが、本曲はこのキースBの軽快な方だと感じます。
またギターからはじまり徐々にリズム隊が加わり音が増えていくというバンドのかっこよさのスタイルはなんといってもストーンズが築いたと思うのですがこの曲などはそのストーンズスタイルが堪能出来る曲です。
ちなみに上記のギターから始まり・・・のストーンズスタイルの代表はホンンキートンクウイメンです。この曲のイントロ聞いてギターやりたいとかドラムやりたいとか・・。そう思ってバンドはじめた人は星の数ほどいるのでは。