キース・リチャーズ 新作『クロスアイド・ハート』全曲解説 7曲目『ナッシング オン ミー』
キース・リチャーズ 新作『クロスアイド・ハート』全曲解説 7曲目は『ナッシング オン ミー』です。
Aメロ出だしでしぶ~~い声のキースが最初からタイトルの♪ナッシング オン ミー♪と囁くように歌メロがはじまります。
キースのボーカルではよく例えられますが・・・・トムウェイツのようです。
渋い!!
ここでは1小節ごとに頭で1回だけジャラ~ンと鳴らすギターのコードストロークについてふれたいと思います。
コードをジャラ~ンと鳴らす=キースといってもいいぐらいコードストローク(リズムギター)にこそキースのギターの神髄があります。
ジャンピンのようにジャッ!ジャ~と短く切ったり、強く一気に鳴らしたり・・・。
そして、ためてためて独特の間を持たせてコードを鳴らしたり。
この楽譜では表現しきれないタイム感が魅力なのですが・・・。
この曲は鳴らし方が素晴らしいと感じます。先にのべた小節ごとの頭のじゃら~んが一気に引くのでなくゆっくり(アルペジオのように)ストロークされます。
このミディアムテンポのロックンロールのムードを最初のじゃら~んだけで作ってしまっているということに感動します。
コードの1音で曲の雰囲気決めてしまう人って・・・私、キースをおいてほかに知りません。ぜひ最初のじゃら~~ん、注目して聞いて見てください。