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ロックなブログ

洋楽・邦楽の新作や名盤を自分なりの視点で解説します。

ローリングストーンズVSビートルズ

今、『Let it・・・』といえば『Let it go!』 とほとんどの人が答えます。(歌います)
アナ雪のあの有名な曲ですね。

昔、昔ビートルズが現役だったころ、ビートルズストーンズはよく比較されました。
90年代になってインタビューでストーンズメンバーがあかしている通り、ストーンズのメンバーはその比較されたりしていることを面白がったり、それこそビートルズのメンバーと話して 『お前のところが、次それで行くならこっちは・・・』などと下打合せをしていた・・・なんて話、どこまで本当かは定かではありませんが対抗しているというより
世間の見られ方を少し面白がっていた(なんという余裕!!!)というのが当時の内情のようです。 

 

 

そんな話の中で明らかにビートルズに対抗して出したと思われるナンバーがあります。
1969年に発売されたレットイットブリードというアルバムのタイトル曲、レットイットブリードです。
1969年のストーンズといえば、夏にブライアンジョーンズが亡くなり、その直後ハイドパークのフリーコンサートを
成功させ、その勢いでウッドストックに対抗するようにオルタモントでフリーコンサートを開催。そのオルタモントのコンサートは後々オルタモントの悲劇と呼ばれる(死者が出たため)悪名高いコンサートとなりました。

と、(すいません。どんな時代だったかの前置きのつもりがこんなに長くなりました!)月並みですが、良いことと悪いことがジェットコースターのようにこの1年だけで映画になるくらいにいろいろあった1年、それがストーンズの1969年という年です。

そんな年に出たアルバムがレットイットブリード、そしてそのタイトル曲がレットイットブリードです。

 

 

一方ビートルズはどんな状態かというと、解散寸前。そしてそんな時に出した曲が、みなさんご存じのとおりです。
レットイットビーです。

ようやく本題ですが・・・。
Let it be ・・・・なるがまま
ビートルズはもう解散に向かっているという状態でポールがどうにもならない状況を「なるがまま」と歌ったといわれています。
一方ストーンズがそれに対抗して出した曲、Let it bleed ・・・・血を流せ!

20代の頃、この逸話を聞かされ、死ぬほどかっこいいと思いました。
初代リーダーが夏に亡くなり、そんな中ビートルズがなるがまま・・と歌ったことに対抗して
血を流せと歌った、そのスピリットこそがストーンズです。
何があっても続けていく(KEEP ON ROLLING)強い意志を感じます。
一昨年(2014年)もツアーで来日しましたが、今も続いている事実を思えば、45年前の血を流せという精神にすでにここまで続けられる精神性が宿っていたのかもと思います。
そんな狂乱の1969年をくぐり抜けたストーンズは翌々年(1971年)にスティッキーフィンガーズという名作を発表します。そのアルバムに含まれている、名バラードワイルドホーシーズの中にこんなフレーズが出てきます。
『暴れ馬も俺を引きずっては行けなかった』
68,9年当時、ミックの彼女だったマリアンヌフェイスフルとの別れを歌った曲と言われています。
暴れ馬とは、彼女のマリアンヌのことですが、単なる恋の破局を歌っただけでなく暴れ馬とは、狂乱の68~70年のことも歌っているように思えてなりません。
いろいろあったけど、俺はあきらめない。このバンドを続けていく。
そんなミックの強い意志を感じます。

 

今年(2016年)2月からスタートする南米ツアーの日程を見て、まだ続いているこのバンドの活動を目の当たりにして、やはり1969年という年をくぐり抜けられたからこそ続けられているのではと改めて感慨深い気持ちになりました。