ロックなブログ

洋楽・邦楽の新作や名盤を自分なりの視点で解説します。

RADWIMPS 新作「人間開花」全曲解説(歌詞 有) 8曲目 『週刊少年ジャンプ』

名作ピアノバラード「週刊少年ジャンプ」誕生!!

 

8曲目はバラードです。タイトルから少し遊びが入ったファンクやヒップホップかもと想像していたのですがピアノの弾き語りバラードです。なんといっても、このタイトルがとにかく目を引きます。過去このタイトルをつけて曲を作った人はいるのでしょうか?思いつきそうで誰もやらなかったことでもあります。

曲は名作誕生と言っても過言ではありません。ラブソングです。

ラブソングではこの『君のヒーローになりたい』という手法はよく出てくるパターンですが何度も言いますがそれが“君のヒーロー”のところの表現を“週間少年ジャンプ的”と言い換えたところに詩人としての“凄さ”を感じます。

美しいメロディ、印象に残る詩、それ以上装飾がいらない(もしくは装飾して歌のよさを消してはならない)曲です。

余談ですがLIVEでは『π』(アルバム 絶対絶命に収録)で野田さんがピアノに座って歌いますが、ピアノコーナーがもう少し増えればいいと勝手に思っていたのですが今後はそのピアノコーナーが増えそうな気がします。

この『週刊少年ジャンプ』や最後の『告白』が『π』に追加してピアノコーナーとして歌われるのではないでしょうか?

アルバムの中では前回述べましたが1~5が一気に勢いよく駆け抜ける感じで進み6曲目と7曲目が雰囲気を変える役割を果たし、この8曲目と次に続く9曲目『棒人間』がピアノバラードコーナーといった感じで6,7は8,9のピアノバラードコーナーに雰囲気を変えるためにあるようにも感じました。

この曲の並びが素晴らしい、そしてピアノバラードという新機軸の一面が見える本曲です。

 

週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプ的な未来を 夢みていたよ
君のピンチも 僕のチャンスと 待ち構えていたよ

毎晩少年ジャンプ的な夢で 忙しくてさ
汗まみれで朝起きるたび 命カラガラで

ママに「おはよう」

机は窓際 君のとなり
遅刻と罰掃除と居眠り
だってヒーローはそうじゃなくちゃって

キザでキラキラした台詞も
使う予定なんかはないけど
ちゃんと毎晩お風呂でこっそり唱えるよ

未来のヒロインにいつか渡すために
誰一人内緒で 育てるんだよ

週刊少年ジャンプ的な未来を 夢みていたよ
君のピンチも 僕のチャンスと 待ち構えていたよ

きっとどんでん返し的な未来が僕を待っている
血まみれからの方がさ 勝つ時にはかっこいいだろう
だから今はボロボロの心にくるまって 夢をみる

縮んだ心に なんとか釣り合うように
丸めてた猫背ももうやめてよ
下を向いても あの頃の僕はいないよ
「ほら僕は ねぇ僕はここだよ」

どこの何者でもない君も あの時の少年は最前列で君のことを
君だけを見ているよ 君だけのヒーロー 君だけを見ているよ