ロックなブログ

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RADWIMPS  日本テレビ系ドラマ『フランケンシュタインの恋』主題歌 『棒人間』 「人間開花」収録9曲目

日本テレビ系ドラマ『フランケンシュタインの恋』主題歌 (綾野剛主演)

 

 

衝撃的な歌詞「僕は人間じゃないんです」

9曲目はピアノ2部作の2曲目、『棒人間』です。野田洋次郎さんの歌詞の世界は太宰治中原中也のような昭和初期の日本文学を感じさせます。そして本曲はそんな野田さんの昭和文学の世界がアルバムでは最も表現されている歌詞だと感じました。前曲の『週刊少年ジャンプ』が完全なバラードだとすると本曲は少しテンポを上げて昔風の言い方になりますがロッカバラード調です。アルバム中盤にピアノコーナーとも言うべきピアノ主体の曲が8曲目と9曲目に配置されています。どちらも歌詞の世界観が凄い曲です。

『棒人間』の歌詞を見るとまずピノキオを思い起こす方も多くいるのではないでしょうか?けれども今の時代を考えると(深読みしてしまいますが・・・)人工知能のことを指しているのではと私は解釈しました。

人工知能とは勘違いしている人も結構いるように思いますが、そもそもコンピュータープログラムのことを指します。ソフトバンクのペッパーに代表されるようにその人工知能に人間に近い風貌を着せて(ロボット)いるだけのものかと思います。私はそのことを最初の歌詞で指しているのではと思いました。

♪ねぇ、僕は人間じゃないんです 本当にごめんなさい そっくりにできてるもんで
よく間違われるのです♪のところです。

解釈はそれぞれですが、ついつい深読みしたくなる素晴らしい詩です。

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そしてそして、このブログ書いた後にドラマの主題歌ぎ決まりました!

綾野剛主演のフランケンシュタインの恋です。

いよいよ明日(4月23日日曜日)から始まりますm(_ _)m

歌詞読むとドラマの内容が少し予測できるのではないかと思いますm(_ _)m

歌と共にドラマをぜひお楽しみください!

 

棒人間

ねぇ、僕は人間じゃないんです
本当にごめんなさい
そっくりにできてるもんで
よく間違われるのです

僕は人間じゃないんです
じゃあ何かと聞かれましても
それはそれで皆目
見当もつかないのです

見た目が人間でなもんで
皆人並みに相手してくれます
僕も期待に応えたくて
日々努力を惜しまないのです

笑顔と同情と謙遜と自己犠牲
や飽き性に優しさと
比喩に強<はこれそうな
必要事項言い切るのです

しかし全くもって、その甲斐もなく
結局モノマネはモノマネでしかなく
一人また一人と去って行き
人間が剥がれ落ちるのです

大切な人を幸せにしたり
面白くも無いことで笑ってみたり
そのうちにはどんな顔の自分か
分からなくなる始末です

僕は人間じゃ無いんです
本当にでめんなさい
そっくりに出来てるもんで
よ<間違われるんです

僕は人間じや無いんです
じゃ何かと聞かれましても
それはそれで題目検討もつかないのです

僕もいつの日にか
本当の自分になれるんじやないかなんて
そんな夢を見ていました
夢をみていました

程よく適当に生きながら
程よく真面目に働きながら
全然大丈夫な振りしながら
たまに涙流しながら

手に入れた幸せは忘れるは、
自分の事ばかり棚にあげるは、
怒らせ、イラつかせ、悲しませ
僕は一体誰ですか

どうせこんな事にるのなら
初めから僕の姿形を
人間とは遥か程遠いものに
してくれりやよかったのに

誰かの為に生きてみたいな
産まれた意味を残してみたいな
この後に及んでまだ人間みたいな事を
抜かしているのです

人間として初歩中の初歩を
何一つとして出来ないままに
よくもまあそんな気になれたもんだ
怒るのもごもっともです

ねえ、僕は人間じや無いんです
本当にごめんなさい
そっくりに出来てるもんで
よく間違われるんです

僕も人間でいんですか
ねえ誰か応えてよ
見よう見まねで生きる僕を
許してくれますか

僕は人間じや無いんです
本当にごめんなさい
そっくりに出来てるもんで
ばったもんの割にですが

何度も諦めたつもりでも
人間でありたいんです