NOEL GALLAGHER'S CHASING YESTERDAY 新作評 9曲目 You know We Can’t Go Back
NOEL GALLAGHER'S CHASING YESTERDAY 新作 9曲目は You know We Can’t Go Backです。
この曲は4曲目のLook All The Doors同様 オアシスのファースト時代を彷彿させる曲です。ロックンロールスターだ!と思います。
ご本人の話によれば、ファーストの際にオアシス的なものを封印していたわけではないが、オアシスに疲れていたので自然とオアシス的なものと違う音になった・・・とのことのようです。
そしてソロとして充実して自信もついたであろう今回はオアシスから続く・・・というより我々が聞きたかった初期のころのオアシス的なもの(4曲目9曲目)も自然に出てきたようです。
またタイトルが意味深ですね。何回も何回も聞かれる同じ質問。『オアシスの復帰はあるの?』に対しての答えのようにも感じます。
余談ですが、今回のアルバムタイトルCHASING YESTERDAY(昨日を追いかける)は7曲目のホワイル ザ ソング リメインズ ザ セイムの一節のようでその前後の歌詞も含めると『今まで言い争っていたことを蒸し返すのはやめよう。明日に向かって動き出そう』というフレーズの中に出てくる一節でぱっとひらめいてつけたようで、それほど深い意味はないようです。
オアシスの初期のころのことで一番印象深いのは、強い意志です。今こうしてノエル個人になってみて思うのはオアシスの『混沌とした時代にも前向いて諦めないで生きようぜ!』というメッセージはノエル個人のものだったかも・・・と感じます。
わくわくする感じ前向いて進もうという感じは歌詞からも曲からも感じますが、とてもストーンズのスピリッツを感じます。
曲を聞いていいなと感じる以上の影響を音楽から受ける時にアーチストの精神性に触れると思っているのですが・・・ノエルは、現代のアーチストの中では、そんな影響を感じることが出来る数少ないアーチストの一人だと言えます。