ロックなブログ

洋楽・邦楽の新作や名盤を自分なりの視点で解説します。

Mr.Children 新作『REFLECTION』全曲解説(歌詞中心)2曲目『FIGHT CLUB』

 

FIGHT CLUB

’99年 ミレニアムを間近にしてナチュラルハイ
世界中が浮き足立ってた
そしてお前はファイトクラブでブラピが熱演してた
イカれた野郎に憧れてた

皮肉で染まった色眼鏡掛けて
そこから全てのものを見下し

仮想敵見つけ そいつと戦ってた
誰も相手になんかしたくないのに
たとえ敵でも 嫌いな奴でも
ひとりよりまだましだった
孤独が一番の敵だった

戻らないぜ 帰れないぜ あのバカらしい日々に
後ろ髪を引かれてみても

「解ってない奴らばっか」と 嘆いては
自分は特別だって言い聞かせた

駐車違反のジャガーのボンネットにジャンプして踊ってた
荒っぽいステップで
まるで路地裏のヒーローを気取って
惨めな気分を踏み潰してた

サイレンの音
走って逃げた夜

やがて酔いが回り 口にした全てを
吐き散らかし高笑い
若かったで 片付けたくないくらい
この胸の中で キラキラ輝いてる大事な宝物

真の敵見つけ そいつと戦わなきゃ
少しずつ怖いものは増えるけど
死を覚悟するほど まして殺されるほど
俺達はもう特別じゃない
共に今を生き抜こうかMy friend

ミスチル新作解説の2日目は『FIGHT CLUB』です。すごく好きな歌詞で全部のせました。

映画の引用というと『タガタメ』の出だしを思い出します。その引用の仕方に驚き、また日本語をこんなに上手に使う人いるのかと驚きました。

ディカプリオの「タイタニック」がテレビで入るということを桜井マジックで次のように表現しています。

♪『ディカプリオの出世作なら、さっき僕が録画しておいたから~』

 

 

話がそれましたが、映画とその出演者名が出てくる繋がりで思い出しました。

 

そしてこのFIGHT CLUBは、そうです。ブラットピットのファイトクラブです。

本作ではこのようなフレーズで出てきます。

ファイトクラブでブラピが熱演してたイカれた野郎に憧れてた」

 

この映画は、本気で殴り合う男の戦いを描いている・・・と思いきやそれは妄想の世界で実は自分で自分を殴っているという(見てない人にはわからないですね・・すいません)映画です。

 

そして、この映画にかけて、「仮想敵見つけ そいつと戦ってた」と浮かれた昔、1999年の自分を表現しています。

 

最後に全てが描かれていて・・・

「真の敵見つけ そいつと戦わなきゃ
少しずつ怖いものは増えるけど」と今の決意が表現されます。

 

この映画の引用というより本曲は、映画そのものをそのまま取り上げて過去の自分と今の自分を表現していますが、1つの映画からこんな風に戦う(戦おうとする)自分を表現するって凄いと思います。

そして〆はやっぱりポジティブです。

「共に今を生き抜こうかMy friend」