宇多田ヒカル 新作アルバム『Fantome』 全曲解説 2曲目 俺の彼女
この曲の特筆すべき点は男役と女役それぞれが登場して声を聞いただけで、
それ(男か女か)とわかるようしっかり歌い分けている点だと思います。
そして男役の歌詞やメロディーを聞いて“あっ!”と気づく点があります。
歌詞もメロディーも昭和、それも例えば昭和40年代頃の雰囲気があります。
曲調もジャズっぽかったりします。
これ実はこの曲に限らずなのですが、どことなく昭和の香りがする曲が多くあるように
思います。もちろん古いということではありません。
昭和の香りを導入しているという感じです。
男の部分などは昭和の名優、石原裕次郎や小林明を彷彿させます。
♪『俺の彼女はそこそこ美人 愛想もいい』♪
古き良き日本男児風です。
しかし実は女性のパートが入ってきてまさかの♪『狐と狸の化かし合い』♪
という本当のこの男女関係が暴露されます。
歌詞の面白さ、一人二役(しかも男と女役)を演じる多様性など
歌の面白さと独自性に脱帽です。
そしてまさかの(まさかが全部で3か所!!①男役と女役②実は狐と狸の化かし合い③→)サビはフランス語!!!
これ本当に凄い曲です。(良い意味の驚きをぜひ感じてください)
≪以下引用≫ 著作権法の第32条引用を参考に歌詞カードより引用しています。
俺の彼女
俺の彼女はそこそこ美人 愛想もいい
気の利く子だと仲間内でも評判だし
俺の彼女は趣味や仕事に干渉してこない
帰りが遅くなっても聞かない 細かいこと
あなたの隣にいるのは
私だけれど私じゃない
女はつらいよ 面倒と思われたくない
俺の彼女は済んだ話を蒸し返したりしない
クールな俺は敢えて聞かない 余計なこと
あなたの好みの強い女
演じるうちにタフになったけど
いつまで続くの? 狐と狸の化かし合い
本当に欲しいもの欲しがる勇気欲しい
最近思うのよ 抱き合う度に
カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい
カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい
Je veux inviter quelqu’un a entrer
Quelqu’un a trouver ma verite
Je veux inviter quelqu’un a toucher
L’eternite, l’eternite
俺には夢が無い 望みは現状維持
いつしか飽きるだろう つまらない俺に
カラダよりずっと奥に招きたい 招きたい
カラダよりもっと奥に触りたい 触りたい
Je veux inviter quelqu’un a entrer
Quelqu’un a trouver ma verite
Je veux inviter quelqu’un a toucher
L’eternite, l’eternite
Je t’invite