キース・リチャーズ 新作『クロスアイド・ハート』全曲解説 9曲目『ブルースインザモーニング』 バックトゥザフューチャー キース
キース・リチャーズ 新作『クロスアイド・ハート』全曲解説 9曲目は『ブルースインザモーニング』です。
‘50(フィフティーズテイスト)なロックンロールです。
元祖ロックンロールのチャックベリーをルーツに持つキースらしいナンバーです。
またここまであからさまな、まんまロックンロールはストーンズでやることは考えづらいのでキースのソロならではと言えます。
ビックバンドでロックンロールという形はビートルズ、ストーンズ以前の時代、つまりは50年代の形式と言えます。ビートルズのレノン&マッカートニー、ストーンズのグリマーツインズ(ミック&キース)が憧れて自分のスタイルに取り入れて発展させていったスタイルです。
この50年代というと私は映画 バックトゥザフューチャーを思い出します。(Ⅰのほうです)
1980年代に生きる主人公(マイケルJフォックス)がドク博士の力をかりタイムマシン(デロリアン)で50年代に行く物語です。
ここで主人公が演奏するのがチャックベリーでお馴染みのジョニーBグッドです。
映画公開当時の花形ギタリストと言えばなんといってもエディヴァンヘイレンです。会場を盛り上げた主人公が調子にのり50年代の人が誰も理解出来ないエディばりのライトハンド奏法を披露して会場がドン引きするというシーンがあります。
このロックの世界で言えば、1980年当時でも50年代と80年代という30年の差はそのぐらい世界が違います。
50年代にロックにあこがれ60年前半にデビューしたキースが50年と言う歳月(正確には52年目!!!!)たってもこうして新作を発売していることに驚きを隠せません。
バックトゥザフューチャーの話題ついでに・・・2015年10月21日(3日前)はこのバックトゥザフューチャーのⅡの中で設定された日です。
公開された当時(1989年)、物語の中での30年後(2015年10月21日午後4時29分)の設定で未来を予測しながら物語が展開されました。
そんな訳で10月21日にはバックトゥザフューチャーがらみのイベントがいろいろ展開されたようです。そして30年後のあなたへとドクからメッセージ動画が公開されてます。
しかし映画の世界でも30年という期間の違いは充分物語になるわけですが・・・そんな中キースが生き抜いている50年と言う期間の幅、本当に(しつこくてごめんなさい)凄いと思います。