ロックなブログ

洋楽・邦楽の新作や名盤を自分なりの視点で解説します。

RADWIMPS 新作「人間開花」全曲解説(歌詞有) 7曲目 『アメノヒニキク』

アレンジが光る「バラード」→「テクノ」!?な1曲

 

7曲目は最初しっとりしたバラード、と思いきやどんどん音が増えていき最後は完全にダンスナンバーになっているというアレンジが光る『アメノヒニキク』です。

カタカタで表記されているのでいろいろ想像するのも楽しいですね。

『雨の日に聞く』『雨の日に効く』『雨の日に利く』なのか!?

『雨の火に効く』だったりして・・・。

余談ですがある評論家の方が面白いことを言っていました。

『「最初このアルバムのタイトルを耳で聞いたとき、ニンゲンカイカだったので

RADWIMPSだけにまともに“人間開花”ではないだろうと勝手に裏を想像して

“人間か以下”なのかと思ったと」言っていました。そしたら野田さんが「人間か烏賊(イカ)もあるね(笑)」と言っていました。』

いろいろな意味にとれる言葉のトリックを上手に使ってきたRADWIMPSらしいエピソードです。今回は聞く我々のほうが勝手に裏を想像していたらド・ストレートの直球だった(音も言葉も)ということがかえって新鮮さを感じることが多いという今回のアルバムの特徴ではないかと思います。

ちなみにこの曲は最初さらっと聞くと後半盛り上がるところでテンポアップしているように聞こえます。

実はテンポが上がっているのではなくアレンジの変化でそう聞こえるというトリックが隠されています。

言葉数最少、メロディ最少で作られた曲でこれだけ変化を感じる、1曲なのに3曲分ぐらいのバリエーションを感じるという・・・アレンジの素晴らしさが光る1曲です。

最初バラード→テクノ→ユーロビート(無理やりですが・・・)という3部構成の曲です。

 

『アメノヒニキク』

今日は灰色
今日は灰色
僕は水色の中に
今日は灰色
約200グラム 重い 今日の僕らは
約200グラム 重い 昨日よりも
約2、3センチ ずるい 今日の僕ら
約2、3センチ ひりり 君の言葉
雨は色をつれてどこにいく
そちらはさぞ楽しかろう
僕もついて行けたらいいけど
今日は 今日はやめとこう

今日は灰色
今日は灰色
今日は みなしご 街も僕も
今日は 愛の子
今日 名前は”陽炎” 名字は”今日”
ひとりうずくまる
約2、3ヘルツ 低い 音のすべて
約2、3テンポ 遅い 今日のイエスは
約5% 鈍い 今日の景色
約5% ぬるい 君の今日のキスは
どんな音が流れてるのだろう
そちらはさぞ楽しかろう
なくなることない味のガムに
終わりはしない遊園地

次の哀しみは何時何分?
それまでにそれまでに
次の幸せは何時何分?
それまではそれまでは
それまではそれまではそれまでは
次の裏切りは何時何分?
それまでにそれまでに
次の箱舟は何時何分?
それまではそれまでは
それまではそれまでは
それまではそれまでは
それまではそれまではそれまでは

ザンザカザンと
さぁさほら降れ降れ
なんだからしくないな泪目だね
ザンザカザンと
さぁさほら降れ降れ
なんでもないって割に乙女だね
ザンザカザンと
さぁ なんだからしくない
ザンザカザンと
さぁ ザンザカザンと さぁ
音と色と道連れに
「いつか」「今」の徒然に
音と色と道連れに
「いつか」「今」の徒然に